連星系・変光星研究会2022

開催趣旨

本研究会は、連星系・変光星を中心として恒星の時間変動をテーマとした会で、過去に扱われた天体は食連星や激変星のような近接連星系のほか、大質量星や超新星、高密度天体、フレア星、低温度星、原始星、系外惑星など多岐にわたり、現象の時間スケールも秒以下から宇宙年齢オーダーまで様々です。これらの天体の示す突発的な時間変動の研究では、小口径望遠鏡を使ったアマチュア天文家による観測が威力を発揮することが多々あります。本研究会では長年にわたり、理論・観測の研究者とアマチュア天文家との交流を行ってきました。今回も多様な参加者との議論・情報交換の場を提供します。

日時

2022年12月16日(金)13:30から12月18日(日)12:00

会場

岡山理科大学 C2号館1階 C0215教室
※現地開催とzoomを利用したオンライン開催のハイブリッド形式で実施します。

バス時刻表(岡山駅発着)

招待講演

木邑真理子(理化学研究所)「Optical & X-ray simultaneous observations of the brightest dwarf nova SS Cyg」 (12/17 AM)
鈴木大介(大阪大学)「PRIME計画:近赤外線広視野カメラを用いた重力マイクロレンズ惑星探査」 (12/17 PM)
行方宏介(国立天文台)「可視光分光観測で迫る太陽型星スーパーフレア研究の新展開」 (12/18 AM)

講演プログラム

12/16 PM (14:10-17:40)
14:10-14:20世話人opening
14:20-14:40山中 雅之不規則銀河に現れた暗いIa型超新星 SN 2020qxp の早期観測に基づく研究
14:40-15:00藤本 正行何故 Type II SNe は爆発しないのか
15:00-15:20 break
15:20-15:40今井 裕HINOTORI システムによる星周メーザー源モニター観測
15:40-16:00高山 正輝赤色巨星のLSPとその周期変動
16:00-16:20小野里 宏樹TMMT と Gaia を用いた太陽近傍のレッドクランプ星の近赤外線の絶対等級の調査
16:20-16:40 break
16:40-17:00松永 典之セファイド変光星の近赤外線高分散分光観測によるリン元素組成の研究
17:00-17:20大島 修低分散分光によるTiOバンド吸収から求めたベテルギウスの有効温度の変化
17:20-17:40辻本 匡弘X-ray and optical spectroscopic study of a γ Cassiopeiae analog source π Aquarii
12/17 AM (09:30-12:10)
09:30-10:10木邑 真理子Optical & X-ray simultaneous observations of the brightest dwarf nova SS Cyg
10:10-10:30赤澤 秀彦SS Cyg の測光観測
10:30-10:50 break
10:50-11:10伊藤 潤平異常に減光の遅い長軌道周期矮新星ASASSN-19rx
11:10-11:30反保 雄介せいめい望遠鏡TriCCSによるEarly superhumpの多色観測と円盤高度構造の再構成
11:30-11:50蜂巣 泉新星爆発中の衝撃波形成ーー吸収線および輝線システム,硬X線,γ線の起源
11:50-12:10清田誠一郎V5097 Sgrの測光観測
12/17 PM (13:30-17:30)
13:30-14:10鈴木大介PRIME計画:近赤外線広視野カメラを用いた重力マイクロレンズ惑星探査
14:10-14:30植野雅々太陽系外惑星TrES-1bの多波長トランジット観測
14:30-14:50 break
14:50-15:10高妻真次郎接触食連星の光度曲線の差分による質量比の推定
15:10-15:30佐々井祐二食連星BL Andの光度曲線解析-物理量の絶対値導出へ向けて-
15:30-15:50伊藤芳春GR Tau観測中に現れた奇妙な明るさの変動について その2
15:50-16:10鳴沢真也短周期アルゴル系U CrBのHα分光観測
16:10-16:30 break
16:30-16:50谷川衝Gaia DR3におけるブラックホール連星探査
16:50-17:10安藤 和子共生星MWC 560の可視分光観測
17:10-17:30山下真依若い太陽型星の黒点とフレアによる変光の調査
12/18 AM (09:30-12:00)
09:30-10:10行方宏介可視光分光観測で迫る太陽型星スーパーフレア研究の新展開
10:10-10:30野津湧太Blue wing asymmetries in chromospheric lines during mid M dwarf flares from simultaneous spectroscopic and photometric observation data
10:30-10:50 break
10:50-11:10浦部蒼太せいめい望遠鏡とSCATが捉えたおひつじ座UX星の巨大フレア
11:10-11:30那波咲良おひつじ座UX星で起こった巨大フレアのせいめい及びMAXIによる同時観測
11:30-11:50井上峻RS CVn型連星V1355 Orionisにおけるスーパーフレアに伴う高速プロミネンス噴出
11:50世話人closing

集録

https://y2.nao.ac.jp/index.php/s/xbkWmG4ie9epAGc
※参加者の方にお送りしたパスワードが必要です。

参加申し込み

以下のフォームからお申し込みください。締め切りました

申込締め切り

発表:11月11日(金)締め切りました
参加のみ:12月9日(金)締め切りました

世話人

前原裕之(国立天文台、世話人代表)、田實晃人(国立天文台)、福田尚也(岡山理科大学)、松永典之(東京大学)
ご質問などは rensei2022@cetus-net.org までお送りください。

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